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2025.09.29 コラム

厳しい残暑を乗り切る夏バテ解消法は やっぱり「スイミング」シリーズ65

厳しい残暑を乗り切る夏バテ解消法は

やっぱり「スイミング」

 

 今年の夏も酷暑でした。9月に入っても猛暑が続き、「夏バテ」を実感している人は多いと思います。夏バテ解消には食事や睡眠、運動などのバランスを整えることが大事とよくいわれます。なかでも、夏バテ解消におすすめしたいのが、スイミングや水中ウォーキングなどの運動です。なぜならば、プールの水温は体温より少し低く設定されているため、水中に入るだけで体温を一定に保とうと体が働くため自然に代謝が上がります。 さらに、水中にいることで自律神経のバランスも整えられ、リラックス効果が得られることも夏バテ解消に役立つようです。スイミングを通して、夏バテを解消し、元気な体を取り戻しましょう。

 

夏バテはどうしてなるのかな?

 

 日本の場合、夏になると「高温多湿」の環境になり、室内外の激しい温度差によって自律神経の働きが大きく乱れ、倦怠感、食欲不振、疲労感などの体調不良を引き起こす人が増えます。このような状態全般を指して「夏バテ」と呼んでいます。

 では、私たちはどうして夏バテになってしまうのでしょうか?

 体は暑さを感じると体温が上昇します。その一方で、暑くなれば汗が出てきます。この汗も体温を下げるよう、体温を調節しているそうです。しかし、大量の汗をかきやすい夏は発汗により水分だけでなく、ナトリウムやミネラルなどの体にとって必要な栄養素も多く排出してしまう結果になるといわれています。

 実は、汗をかくのは自律神経の働きによるものです。交感神経が汗をかくように働きます。反対に副交感神経は汗を抑えるように活動します。ところが、夏から初秋にかけては屋外の高い気温や湿度に加え、屋内に入ると空調が効いているために気温や湿度の差を繰り返し、体が体験することになります。その結果、自律神経の交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかなくなり、この季節は自律神経のバランスが崩れる人がたくさん出てくるのです。自律神経がうまくいかなくなると全身の調整機能も低下し、倦怠感や食欲不振、疲労感、睡眠の質の低下などの症状が起きやすくなります。これが夏バテのメカニズムなのです。

 

スイミングが夏バテに効果的な理由とは?

 

 前述したように、夏バテ解消には食事や睡眠、運動などのバランスを整えることが大事です。

 「食事」に関して、暑い時はどうしても食事にしろ飲み物にしろ冷たいものが主体になりやすいですが、冷たいものばかりだと胃腸に負担をかけ、胃腸不良の原因にもなりかねません。加えて、夏バテで引き起こされる自律神経の乱れも胃や腸などの消化器機能の不調につながりやすいものです。その結果、食欲不振に陥り、必要なエネルギーやビタミン不足につながり、栄養バランスが崩れていきます。夏バテ予防や解消には、バランスの良い食事を心がけ、十分な栄養を摂ることも重要なのです。なかでも、ビタミンB1、ビタミンC、クエン酸、ミネラル、タンパク質などを積極的に摂取することが大切だそうです。

 心身の疲労を回復させる働きがある「睡眠」はとても重要です。暑い日は寝苦しく、睡眠不足になりがちですが、適切な時間を確保し、質の良い睡眠を維持することが、健康にもつながります。実は、睡眠には適度な運動も効果があります。

 「運動」も夏バテ解消には重要な要素です。運動の中でも、なぜ、スイミングが夏バテ解消にいいのか、つながるのか、疑問に思った人もいるかもしれません。スイミングが夏バテ解消に効果的な理由として、次のような点が挙げられます。

 

代謝UP

 水の抵抗による負荷で筋肉量が増加するため、基礎代謝が上がるほか、水圧によって血流が促進され新陳代謝が活発になるといわれています。さらに水温によって体温維持のために多くのエネルギーが消費されるといった理由からも代謝が向上するそうです。

 

自律神経のバランスが整う

 体温より低い水温に体を浸けることで、体温調整をつかさどる自律神経のバランスが整うといわれています。また、水泳中に深い腹式呼吸を取り入れることで副交感神経が優位になり、心身のリラックス効果や腸の働きが改善されることも自律神経を整え、夏バテ予防や解消につながるのです。

 

リラックス効果

 水中での有酸素運動が自律神経のバランスを整え、心身の緊張を和らげ、幸せホルモンであるセロトニンの分泌を促してくれます。また、水の浮力によって体が軽くなり、水音や水に包まれる感覚がストレスの軽減に役立つといわれています。

 

睡眠の質向上

 スイミングは全身運動であり、夏バテを解消する質の高い睡眠を促す効果が期待できるといわれています。また、リラックスした状態でスイミングや水中ウォーキングなどをすることで、陸上での運動よりも心拍数を抑えられ、睡眠の質を向上させることが期待できるそうです。

免疫力の向上

 有酸素運動であるスイミングは、免疫細胞を活性化させ、免疫力を高める効果があるといわれていて、見逃せません。

 

全身運動による体力回復

 スイミングは全身の筋肉を使うため、基礎代謝が上がりやすく、体力が向上するといわれています。

 秋の声を聞いても、まだ暑い日があるかもしれませんが、「水の中に入るだけで気持ちいい」という声は多く、リフレッシュ効果やリラックス度も高くなっているのは確かです。夏バテ解消だけでなく、この秋はバテない体づくりのためにもスイミングを続けてほしいと願っています。

 

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