ゲロゲロ通信
GEROGERO
夏は熱中症のリスクが急上昇! 屋外だけでなく、室内や水の中も油断大敵!!~シリーズ62~
夏は熱中症のリスクが急上昇!
屋外だけでなく、室内や水の中も油断大敵!!
いよいよ夏本番。気温や湿度が高くなる季節は、熱中症のリスクもアップし、屋外だけでなく、室内やプールなど水中にいても熱中症になることがあります。「プールで熱中症になる」と聞いて驚かれる人もいますが、実は水温や湿度が高いプールで長時間運動をすると、体に熱がこもりやすくなります。加えて、泳いでいると汗をかいていても気づきにくく、水分補給が不十分になりがちです。そのため、水の中にいるからと安心はせず、プールでもしっかり熱中症対策をすることが重要なのです。そこで、今回は「熱中症」とその対策について考えてみました。
夏前から急増している「熱中症」に要注意!
気温が高いことなどで身体の中の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調整がうまくできず、体温が上昇することで引き起こされるのが「熱中症」です。
気になるのは、「どうしてプール(水中)で熱中症になるのか?」です。
熱中症は体が熱くなることで発症すると思われがちですが、体温調節ができなくなった時に体に熱がこもってしまうことで発症するといわれています。実は、プールにいても同じことが起こります。プールで泳いだりしている時でもたくさんの汗をかきます。でも、プール(水中)にいると、陸にいるよりも暑さも感じないために、実際には水分が失われていっているにもかかわらず、汗をかいているという感覚もあまりありません。そのため、気づいた時は脱水を起こしていることが多いのです。
それに、外気温に加えて水温も高くなると、体の熱が逃げにくい状態になり、熱中症を発症する可能性が高まっているのですが、水中にいると感じることができにくいと思われます。それで、気がつけば、熱中症になっていたということも起こりうるのです。
熱中症は屋外でなりやすいと思われがちですが、総務省消防庁の過去5年間の統計データでは熱中症の約4割が住居など屋内で発生しているといいます。だから、屋内にいれば安心ということは決してありません。もちろん、プールなど水の中も同様なのです。
ということは、どこにいてもしっかり熱中症対策をする必要があるのです。
【プールでの熱中症の症状は?】
熱中症の症状でよくいわれるのが、めまいやふらつき、立ちくらみ、筋肉痛、筋肉の硬直、頭痛、吐き気、嘔吐、倦怠感、虚脱感などです。重症になれば意識障害やけいれん、手足の運動障害などを起こすようになり、とても危険です。
プールで注意したいのは、初期症状としてよくみられるのが、顔などが赤くなりボーッとしていたり、体が熱かったり、急にぐったりした感じになったりします。発汗異常も起こりやすく、汗がすごくあふれ出たり、逆にまったく汗が出なくなったり。吐き気や頭痛、体の痛みなども表れます。
とにかく、いつもと調子が違う(あるいはおかしい)と感じたら、今の季節は熱中症も疑ってみてもいいかもしれません。
【基本的な熱中症対策は?】
熱中症警戒アラートを利用する人が増えています!!
環境省では2020年7月31日からLINE公式アカウント「環境省」を開設し、熱中症予防対策の情報配信をしています。ご存知でしたか?
熱中症にならないためにも、警戒情報も知っておくのも、予防対策の一つになるかもしれません。
外出時は帽子や日傘などを利用しましょう
外に出れば、直射日光対策をしてください。危険な暑さから身を守るためには帽子や日傘などで直射日光をさえぎることも大切です。
暑さ対策には衣服も考えましょう
おすすめは通気性の良い、吸湿性や速乾性の高い衣服です。
こまめな水分補給をお忘れなく!
のどが渇いたから水分補給するのではなく、のどが乾かなくてもこまめに水分補給することが重要です。プールなどに入っていると、水分補給しなくても大丈夫と思ってしまう人がいますが、その考え方はとても危険です。水の中にいるから安心という考えは捨てましょう。泳いでいると汗をかいていても気づきにくく、水分補給が不十分になりがちです。水中にいても運動をしているのですから、のどが乾いていなくてもこまめに水分補給する必要があります。
清涼飲料水の飲み過ぎには要注意!
こまめな水分補給は必要ですが、気をつけたいのが清涼飲料水です。暑い日は汗も出やすく、のども大いに乾いて「自動販売機を見つけては冷たい飲み物をつい買ってしまう」という声をよく耳にします。その時、どんな飲み物を買うかが問題です。
ジュースや炭酸飲料などの清涼飲料水をよく飲むという人はとくに注意が必要です。というのも、清涼飲料水には糖分が含まれているものが多く、軽い気持ちで飲んでいるうちに、予想以上に糖分を取ってしまう危険性があるからです。飲む場合はカロリーオーバーにならないように注意したいし、甘味料を使ったゼロカロリーやカロリーオフのものを選ぶのも一つの選択肢かもしれません。
長時間の運動で汗をかけば、塩分も補給したい
水分を補給するだけではなく、できれば、塩分も一緒に補給したいものです。塩分も補給することで、症状の改善も期待できるといわれています。塩分の補給には、塩分を含む飴やタブレット、梅干しなどもよいそうです。夏になると、塩分を含んだドリンクも売られています。
適度な休憩も必要です
水遊びや泳ぐのに熱中していて、こまめに休憩をとるのを忘れていたという人もいるかもしれません。熱中症予防には適度な休憩も必要です。
日頃から体調の管理をお忘れなく
あなたの体調は常に万全ですか?
日頃からの体調管理も熱中症予防には欠かせません。
・たとえば、起床時は脱水状態になりやすく、朝、目覚めたらまずは水分補給してください。
・1日3食、バランスのよい食事をこころがけましょう。
・適度な運動を心がけ、暑さに負けない体力づくりもしたいものです。
・寝不足は体温調節機能を低下させるそうなので、睡眠をしっかりとることも大切です。
熱中症になりやすい人もいます
高齢者や乳幼児などは、熱中症にかかりやすいといわれていますので、家族などまわりの人は注意して見守ってあげてください。
【もしも熱中症になったら?】
暑い夏は誰もが熱中症になる可能性があります。熱中症に気づいたら、すぐに対応することが重要です。
・日陰や冷房が効いた場所に移動しましょう。体を楽にすることを心がけてください。
・肌に水をかけたり、うちわであおぐのもいいでしょう。氷で首・わきの下などを冷やすようにします。
・水が飲める場合は水分補給をするようにしましょう。
・意識がなかったり、反応がおかしかった時は即座に救急車を呼びましょう。
※救急車を呼ぶか迷ったときは「#7119」へ電話する方法もあります。救急車を呼んだが方がいいか、今すぐに病院に行った方がいいかなど、判断に迷うことがあれば、専門家からアドバイスを受けることができる電話相談窓口が救急安心センター事業(♯7119)なのです。覚えておきましょう。
暑さに負けない強い身体づくりを!
ガボスイミングスクールでは、熱中症対策の一環として、必ずお家から飲料水(水やスポーツドリンク)を持参していただくようお願いしています。
練習の合間にもこまめに水分補給を行うよう、コーチからも声かけをしています。
暑さに負けない体づくりのためには、日ごろからの規則正しい生活と適度な運動が大切です。
しっかり寝て、バランスのとれた食事をとり、元気に体を動かすことで、夏の暑さにも負けない強い体を育てていきましょう。