ゲロゲロ通信
GEROGERO
夏のレジャーに要注意! 〜水難事故に遭わないためにはどうすればいいの?〜シリーズ61
夏のレジャーに要注意!
〜水難事故に遭わないためにはどうすればいいの?〜
海や川などで泳いだり、水遊びしたりする機会が増えるこれからの季節はとくに水難事故にも注意が必要です。スイミングスクールをはじめスイミング施設では水に落ちた時の身を守るための対処法をはじめ、初心者から上級者に至るまでそれぞれの泳力に合わせた水難事故の回避法など、水難事故防止のための特別な指導をおこなっています。
今回は海や川でのレジャーを楽しむ前に知っておいていただきたい注意点をご紹介したいと思います。
水難事故防止のためのスキルを身につけよう!
スイミングスクールが習い事として人気が高い理由の一つに「水難事故から身を守るための対処法も習得できること」をあげる人がいます。
スイミングスクールの中には水難事故防止のための特別なレッスンを実施しているところもたくさんあります。
【事故保全の訓練が「着衣水泳」】
たとえば「着衣水泳」では、衣服を着たまま水に落ちた場合、どのように浮いていればいいのか、助けを待つことができるかを自ら体験し、衣服を着たまま、水に浮くことの重要性を学びます。落水時、衣服や持ち物(ペットボトルなど)の浮力と体の力を利用して、力を抜いて「背浮き(上向き)」することなどを覚えてもらいます。浮き続けて助けをも待つ重要性もこの時に学びます。この着衣水泳の訓練では、水の事故に遭遇した時にあわてず、冷静に対処できるかが重要なのです。
水難事故を想定して「落水したときどうすればいいのか」も考えます。あわてず、落ち着くことが重要ですが、訓練をしていなければ、実際にその場になった時はパニック状態に陥る人が多いはずです。訓練を通して、落ち着いて行動するには正しい知識とトレーニングが必要だと知ってもらうことに尽きます。だから、この水難訓練に関しては、教える方も学ぶ方も真剣そのものです。
【海での安全ルールを事前に学びたい】
水難事故防止のためにも、海での安全ルールを学んでおきたいものです。
海の状況をチェックする
海の天候や波の状況は一刻一刻、変わりやすいものです。晴れているかと思えば、急に雨になったりということもあります。事前に天気予報は調べておきたいものですが、当日も状況をしっかり把握し、無理しないで天候が変わりそうだと思ったら、さっさと海から陸へ戻りましょう。
潮流の強さや水深も確認してください。潮の流れが速い場所や、水深が急に深くなる場所には近づかないことです。
海水浴場では監視員の位置もチェック
海水浴場を利用する場合は、監視員さんや救助設備の位置も泳ぐ前にはしっかり確認しておいてください。万が一の場合を考えて、すぐに助けを求められるように、監視員さんとの連絡方法も教えてもらっておきたいものです。
海水浴場では遊泳区域の確認も忘れずに
遊泳区域はブイやロープなどで表示されていることがよくありますが、場所によっては異なることもあるので、事前に確認しておきましょう。
積極的に休憩しよう
海に入ったら楽しくて時間が経つのも忘れがちです。しかし、長時間泳ぐのは体力の疲労だけでなく、危険です。例えば、20分海に入ったら陸に上がろうというルールづくりは必要です。
水分補給は重要!
水中にいると忘れがちなのが、水分補給です。水中でも熱中症になることはあります。健康のことを最優先し、積極的に水分補給に努めてください。
子どもだけでは海などに入らないこと!
子どもだけで海などにいて、水難事故に遭えば、大変です。必ず、大人が付き添っていてください。
【水難事故防止に向けての事前準備】
この夏も多くの人が海や川などに出かけると思います。
出かける前にする準備でも水難事故防止に努めてほしいと思います。
水着や浮き輪はサイズを確認しよう!
水着や浮き輪をもって出かける場合、サイズはあっているか、チェックしてください。
なかでも浮き輪は体格に合ったサイズでなければ、泳いでいる時に抜け落ちたりします。また、空気漏れがないかも事前にチェックしてから使用してください。
近年、海などでは体温の低下を防ぎ、海の中の障害物から身を守ってくれるウェットスーツを着用する子どもも徐々にですが増えてきています。
ライフジャケットは溺水事故を防ぐためには欠かせません。水難事故防止の点からも身につけてほしいと思います。
寝不足、体調不良で海や川などに入らないこと
一番重要といってもいいのが、体調です。調子が悪いのに、無理して海などに入ることは危険です。体調が悪ければ、延期してください。これは基本ルールです。
毎年多くの水難事故が起きている
夏になると人気が高まるのが、海などの水辺のレジャーです。その一方で、毎年多くの水難事故が起きていることを忘れないでいただきたいのです。楽しいはずだった水辺のレジャーも一つ間違えば命に関わる重大な事態になりかねないということも覚えておいてほしいのです。
政府広報オンラインによれば、水難事故から命を守るためには、次の7つのポイントを徹底することが「自己救命策」の基本となると述べています。
海などの「立入禁止」の場所には絶対に近づかないこと
自身の体調が悪いときは無理をしないこと
行き先や帰宅時間を家族などに伝え単独行動を避けること
大人は子どもから絶対目を離さないこと
お酒を飲んだら海や川には入らないこと
ライフジャケットの常時着用を心がけること
水難事故が起きた際の連絡手段を確保すること
万一の場合に備えて携帯電話は濡れないようにストラップ付き防水パックを用意するなどしておきたいものです。
救助が必要なときは「110番(警察)」あるいは「119番(消防)」へ。また、海上における事故の場合は、海上保安庁の緊急通報用電話番号「118番」に連絡するといいようです。海の事故で救助を求める際は携帯電話のGPS機能を「ON」にした上で遭難者自身が「118番」に直接通報することで海上保安庁が正確な位置を受信することができ、迅速な救助につながるといわれています。
ルールを守った上で、この夏も大いに海のレジャーも楽しんでください!