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2025.01.29 コラム

スイミングで脳を活性化… スイミングが脳に与える意外な効果とは?シリーズ57

スイミングで脳を活性化…
スイミングが脳に与える意外な効果とは?


 スイミングにはメリットがいっぱいあります。中でも近年、注目を集めているのが、脳科学の観点から見ても効果があるということです。スイミングのような有酸素運動をすると、記憶をつかさどる脳の部位である「海馬(かいば)」の働きが促進され、記憶力や空間認知能力が高まるそうです。また、スイミングは普段の生活では得られない水圧を受けたり、浮力があるため無重力状態を体験できたり、水の感触も得難いもので、これらの刺激は頭の回転にも結びつき、情報を伝達する役割をする「シナプス(神経細胞のつなぎ目)形成」にもとてもいいといわれています。今回は、スイミングで得られる脳への働き・効果について調べてみました。


泳ぐだけで脳が活性化するって本当なの?


例年、子どもたちの習い事で人気が高いスイミングですが、その魅力について体力の向上だったり、運動不足の解消だったり、健康維持などがよくあげられますが、実は泳ぐことが脳の発達にも良い影響を与えているといわれていて、保護者の中には「子どもがスイミングスクールに通い出してから成績が上がった」とか「集中力が増し、勉強にも意欲的なった」というような声が異口同音に聞かれます。
なぜ、スイミングは脳の発達にいいのでしょうか?

 

その①有酸素運動で海馬の働きを促進

有酸素運動とは酸素を取り入れながら筋肉を動かす運動のことですが、その代表的な運動の一つにスイミングがあります。スイミングは全身運動でかつ、有酸素運動の中でも運動強度が高く、続けて行えば、脳や神経系の発達を促進し、内臓脂肪の減少や体脂肪燃焼効果も期待できるといわれています。
さらに、スイミングのような有酸素運動は脳の働きを活性化し、海馬を育成することができるともいわれています。海馬とは脳の記憶や空間学習能力に関わる脳の器官のこと

で、スイミングをすると、この海馬の働きが促進されるそうです。そのため、記憶力が向上したり、知識を蓄える働きが活発化するようです。

 

その②脳の空間認知能力を鍛える

水中運動は陸上と違って、「浮力」「抵抗」「水圧」「水温」の4つの特性があります。その中の「浮力」は重力に影響されず、体を上下左右など空間を自由に動かすことができるため、物の大きさなど空間認知能力が同時に養われるといわれています。
空間認知能力が高まると、算数などの図形問題が解けるようになったり、物体の位置関係を理解しやすくなったり、三次元空間における物体の状態などを正確に把握する能力が身につくそうです。

 

その③集中力がアップする

スイミングを行うと、全身の細胞に酸素が送り込まれて脳内の血流量が増えることで、脳内に神経伝達物質「ドーバミン」が分泌され、集中力が高まるといわれています。また、このドーバミンはやる気を起こさせる効果も期待できるそうです。

 

その④頭の回転につながるシナプスの形成

水の中にいるだけで脳は様々な刺激を受けます。特に、スイミングのようなリズム的な有酸素運動は脳のシナプス形成を促進するといわれています。神経細胞に関わるシナプスは脳の中で情報を受け取り、次の細胞や器官へ情報を伝える働きがあるといわれ、シナプスが多ければ多いほど情報処理が早くできるので、頭の回転と結びついているようです。中でも幼児期はシナプスの形成が盛んに行われるので、この時期からスイミングをするといいかもしれません。

 

その⑤スイミングでストレスも解消したい

脳内にある神経伝達物質であるセロトニンは日光を浴びると分泌されるといわれていて、このセロトニンこそ、ストレス緩和に役立つ物質なのです。このセロトニンが不足すると、慢性的なストレスや疲労、イライラ感が出たり、意欲まで低下するといわれています。
実はスイミングのようなリズミカルな運動によってもセロトニンを活性化されることがわかってきています。プールの中の、水特有のふわふわした感触やひんやり感が脳にいい刺激を与え、セロトニンを増やしてくれるようなのです。
セロトニンが分泌すると、筋肉を緩めたり、気持ちを安定させてくれたりするので、自然とリラックスすることができるそうなのです。
このセロトニンは別に泳がなくても、水中で歩いたり、水に浮いているだけでも活性化され、リラックスした状態をもたらしてくれます。
現代は、大人も子どももストレス社会の中にいるといわれていて、時にはスイミングを通して、リラックスしてみることをおすすめしたいですね。


その⑥スイミングで脳を活性化させよう

水の中に入ると、普段とは違う感覚になります。水の冷たさ(水温)を感じたり、水の特性である抵抗や水圧を受けることも、脳の活性化につながります。
ストレス社会の現代、実はスイミングを定期的に行えば、ストレスホルモンの減少につながるともいわれています。スイミングによって体に酸素を取り込むことで、脳内の快楽をもたらすといわれるホルモン「エンドルフィン」という物質が取り込まれ、リラックスした状態にしてくれるようです。
スイミングに代表されるような有酸素運動を継続的に行うことで、脳を活性化させることができるわけです。スイミングを楽しみながら、いつまでも若々しい脳でいたいものですね。この季節は、大人も子どももスイミングで”脳活”といきたいものですね。

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