ゲロゲロ通信
GEROGERO
古代から始まった水泳は オリンピックにも欠かせない競技!~シリーズ51~
古代から始まった水泳は
オリンピックにも欠かせない競技!
2024年7月26日から8月11日まで、第33回夏季オリンピック競技大会がフランス・パリで開催されています。期間中、32競技329種目が行われ、競泳は7月27日〜8月4日の9日間、パリ周辺のイル・ド・フランス地域圏にあるラ・デファンス・アリーナで競技が実施されています。オリンピックでも欠かせない競泳は、いつから始まったのかご存知ですか?
今回は水泳の歴史を紐解くと同時に、オリンピックと水泳のお話もさせていただきたいと思います。
人類の歴史は、水泳の歴史?
前々回にも少し水泳の起源に着いて、お話させていただきましたが、水泳は人類の歴史と大きな関わりをもっているといえます。食用となる魚介類を得るため、人類は川や海、湖に入っていくことになります。また、移動のために川などを横断する必要に迫(せま)られ、水泳に結びついたことも考えられます。衛生のための水浴や洗身、宗教的信仰のための水浴なども水泳の起源に結びついていったと考えられています。
日本の水泳の歴史も同様で、海や河川が多い島国の日本では昔から泳ぐことが身近だったといえます。戦国時代には海や川での戦(いくさ)のために、泳ぎの技術が兵士に求められ、武術としてさまざまな泳法(日本泳法)や流派が生まれていきました。そんな日本の競泳がスタートするのは明治維新からだそうです。西洋文化と共にスポーツとしての水泳が日本に入ってきたからです。
オリンピック競技に欠かせない「競泳」
オリンピックでの「競泳」について調べてみました(参考資料:フリー百科事典『Wikipedia』など)。古代ギリシア時代には水泳が盛んであったといわれ、当時の絵画や彫刻にもその様子が描かれています。古代ギリシア時代の祭りであるオリュンピア大祭(古代オリンピック)が行われていた時期には水泳が重要な科目として盛んに行われていたのだそうですが、ただ、古代オリンピックの競技には採用されていなかったといいます。それにはいろいろな説がありますが、祭りの時期になるとオリンピアの川の水がなくなって泳げなくなってしまったという説もありました。
イギリス・ロンドンにあるハイド・パークのサーペンタイン・レイク(池)をプールのように区切って1837年に世界初の水泳大会が行われ、1869年にロンドン水泳協会が設立されたとあります。
1896年に開催された第1回アテネオリンピックでは競泳は正式競技として採用されていて、現在まで一度も外されることなく行われているといいます。ちなみに、第1回大会から継続して行われ続けている競技は競泳・陸上競技・体操競技・フェンシングの4競技のみだそうです。
第1回アテネオリンピックの種目は自由形のみにもかかわらず、この時代は平泳ぎが主流で競われたそうです。
その後、背泳ぎが生み出され、平泳ぎよりいいタイムが出せると、多くの選手が背泳ぎをマスターするようになっていきました。ところで、当時の背泳ぎは現在の泳ぎ方とはちょっと違い、手はバタフライのように両手を同時に動かし、足は平泳ぎのような動きだったといわれています。背泳ぎの選手が増え、1900年第2回パリオリンピックから背泳ぎが独立種目として加わりました。また、パリオリンピックの後、自由形ではクロール泳法が登場してきたといいます。
1904年第3回セントルイスオリンピックではクロールが自由形の花形になり、これまで、自由形だった平泳ぎは独立種目として選ばれていました。
1928年第9回アムステルダムオリンピックで、ドイツの選手がバタフライに近い動きを取り入れたのがバタフライの始まりだといわれています。
1952年ヘルシンキオリンピックでは平泳ぎにおいてバタフライの手の掻きを用いる選手が多数いたといいます。
1956年第16回メルボルンオリンピックからバタフライが独立種目となったそうです。
ちなみに、競泳をはじめとするオリンピックでの距離は当初、ヤードまたはマイルとしても実施されていたが、徐々に種目の整理がなされ、1908年第4回ロンドンオリンピックからはメートルのみの実施となったそうです。また、同年の1908年にはこのロンドンオリンピックがきっかけとなって国際水泳連盟(FINA、現・世界水泳連盟)が設立されています。
「パリ2024オリンピック」競泳も応援しよう!
パリ2024オリンピックの競泳は、2024年7月27日~8月4日の9日間、パリ周辺のイル・ド・フランス地域圏にあるパリ・ラ・デファンス・アリーナで競技が実施されると発表されています。
実施種目は東京2020オリンピックと同様、男女それぞれ14種目、混合1種目だそうです。競技は開会式翌日の2024年7月27日現地時間午前中に女子100mバタフライ、男子100m平泳ぎなどの種目から予選がスタートし、この期間、世界中から集まったスイマーたちが熱いレースを展開してくれそうです。
連日、開催前からテレビや新聞などで「パリ2024オリンピック」について、報道されています。パリとは時差約7時間の日本です。ちょっと寝不足になってもがんばって応援するという人がいっぱい。この夏は、パリ2024オリンピックで、さらに暑い(熱い)夏になることは間違いないようです。
この夏、あなたも泳いでみませんか?
オリンピックを通して、競泳をはじめさまざまな競技が注目を集めています。
競泳を見て、「水泳を習ってみたい」と思われる人も少なくありません。水泳は老若男女問わず、人気のスポーツだからです。
季節はちょうど、夏。水泳を始めるには最適の季節です。
基礎をはじめ、きっちり水泳を覚えるには、あるいは競泳に挑戦するにはスイミングスクールで習うことがおすすめです。
実は毎年、小学生の習い事のトップをはじめ上位にあるのもスイミングです。
スイミングスクールは以下のことにも留意しながら、指導しています。
①安全に泳ぐための「セーフティ・スイミング」の指導
スイミングスクールでは、安全に泳ぐために「セーフティ・スイミング」の指導をしっかり行なっているところが少なくありません。スイミングを通して、「水難事故防止の心得」をしっかり身につけておくことはとても大切なことです。
②ルールやマナーが身につく指導にも注目
社会のルールやマナーも少しずつ学んでいきます。
③水慣れから泳げるまでの懇切丁寧な指導
一人ひとりに合わせた無理のない指導で、水に入る楽しさを経験していきます。
④4泳法もしっかり指導
オリンピック競技でも登場している4泳法と言われる「クロール」「平泳ぎ」「背泳ぎ」「バタフライ」などもマスターしたい人には、4泳法をしっかり指導してくれます。
この夏、あなたもレッツ、スイミング!