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2024.06.28 コラム

水泳学習に用いられる近代4泳法とは? 「クロール」「平泳ぎ」「背泳ぎ」「バタフライ」をもっと知ろう!~シリーズ50~

水泳学習に用いられる近代4泳法とは?
「クロール」「平泳ぎ」「背泳ぎ」「バタフライ」をもっと知ろう!

 水泳と一口にいっても、泳ぎ方はいろいろあります。そのなかでも“近代4泳法”といわれているのが、「クロール」「平泳ぎ」「背泳ぎ」「バタフライ」です。
 その中で、最も古い泳ぎ方といわれているのが「クロール」です。しかし、近代オリンピックを見てみますと、1896年の第1回アテネオリンピックでは競泳の種目は「自由形」のみで、今と違ってその時の自由形はなんと平泳ぎだったようです。
 今回は4泳法を紹介するとともに、これらの泳法とオリンピックとの関わりも考えてみました。


世界で最も古い泳法は「クロール」?


 
 今や競泳の「自由形」といえば、ほとんどの選手が選択するとまでいわれているクロールです。なぜならば、一番速く泳ぐことができるからだそうです。
 そのクロールは最も古い泳ぎ方といわれています。英単語の“crawl”は「腹ばいで進む」を意味するとかで、泳いでいる時の姿勢がそのように見えるところから名付けられたといわれています。
 他の泳法と比較して速く泳ぐことができるため、競泳で自由形(フリースタイル)といえば、今ではクロールをさす言葉になっていますが、1896年に開かれた第1回アテネオリンピックでは競泳の種目は「自由形」のみだったにも関わらず、選手全員が平泳ぎで競ったようです。これには驚きです。
 では、自由形=クロールとなったのはいつかといいますと、1904年に開かれた第3回セントルイスオリンピックから平泳ぎが独立した種目になったことに加え、当時、ようやくクロールの泳法が整えられ、自由形で平泳ぎだけでなくクロールを選ぶ選手が増えたことも重なって、クロール=自由形のイメージが定着していったようです。


長距離泳ぐことができるのは「平泳ぎ」?

 平泳ぎ(breaststroke)は、クロール同様に、古代から漁などの際に用いられてきた泳ぎ方だそうです。手足の動きがカエルの泳ぎ方に似ていて「カエル泳ぎ」といわれることもありますが、手足のタイミングが違ったり、カエル泳ぎと競技の平泳ぎでは異なる部分があったりするので、カエル泳ぎではないという人も少なくありません。
 競泳選手を中心にブレスト、ブレと呼ばれているのをご存知ですか?調べてみました。正式にはブレスト・ストローク(the breast stroke)といいます。胸(ブレスト)の前で水をかく(ストローク)からそのように呼ばれいるそうです。
 平泳ぎはゆっくりでも長い距離を泳ぐのに適していたため、遠泳などでは平泳ぎを選択する人が多いようです。もちろん、クロールも遠泳ではよく見られる泳法の一つです。
 前述したように、1896年に開かれた第1回アテネオリンピックでは競泳の種目は「自由形」のみだったにも関わらず、平泳ぎが主流でした。そして、1904年に開かれた第3回セントルイスオリンピックから平泳ぎが独立した種目に選ばれています。


4泳法では唯一、上を向いて泳ぐ「背泳ぎ」

 仰向けの姿勢で泳ぐ泳ぎ方が背泳ぎ( backstroke)です。
 また、他の泳法では飛び込みによるスタートが行われるのですが、背泳ぎでは水に入った状態でスタートするのも大きな違いです。現在では、各コースに入水し、専用のグリップに手をかけ、プールの壁に足をかけて待ちます。国内ルールでは、爪先を含む足の位置は水面の上下いずれに位置しても良いが、プールのへり、タッチ板の上端、排水溝より上に足の指が出てはならないそうです。
 ちなみに、第1回アテネオリンピック後、息継ぎを必要としない背泳ぎで泳ぐ選手が登場し、その後、背泳ぎをする選手が急増したため、なんと、競泳の種目として、オリンピックでは1900年の第2回のパリ大会より独立種目とした採用されています。意外にも4泳法の中で、一番早く独立種目になったようです。


平泳ぎを起源とする「バタフライ」?

 バタフライ(Butterfly)は両腕を同時に前後に動かし、両脚は同時に上下に動かして泳ぐ泳法です。ちなみに、腕・脚ともに、交互に動かしてはならないといわれています。
 このようなバタフライの泳ぎ方は、1928年の第9回アムステルダムオリンピックでドイツの選手が平泳ぎに出場した際、現在のバタフライをイメージするような手を水上に出す動きで泳ぎ出したことが由来だそうです。当時の平泳ぎの泳法規定は「うつぶせかつ、左右の手足の動きが対称であること」とされていたといいます。当時としては画期的というか、びっくりするような泳法だったかもしれません。その頃のルールでは、平泳ぎは手を左右対称に同時に動かすことだけが決められていたことからこのような泳ぎ方が生まれたともいわれています。現在では手の動きだけでなく、足を上下にうねらせるように蹴る泳ぎ方も非常に特徴的な泳法だともいわれています。
 ところで、バタフライはクロールに次ぐスピード泳法だということをご存知でしたか?なかには、クロールよりもバタフライや平泳ぎの方が早く泳げる人もいるようです。


安全に4泳法を楽しく学びましょう!

 水泳を習う人は多くの人が、この4泳法を学びます。
 4泳法を楽しく学びたいものです。
 ところで、スイミングを始める前に、体調管理はとても重要です。
 どんな人にもいえますが、体調万全でプールに入ってください。
 体調不調であれば、スイミングを休むようにしましょう。
 途中でも、体調が悪くなれば、すぐに辞めましょう。
 水中では転ぶことがなくても、プールサイドや更衣室などは転倒しやすいので、転ばないように注意しましょう。
 また、混雑時は人とぶつからないように注意してください。
 スイミングスクールや泳ぐところはみんなで楽しむ場です。
 人の迷惑になるような行為や安全性に欠ける行為は禁止です。
 マナーを守って、楽しみましょう!

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