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2023.11.27 コラム

冬こそ「水中ウォーキング」。 スイミングで寒い季節の運動不足を解消しよう! 〜プールの中は意外に温かい!?〜シリーズ 43

冬こそ「水中ウォーキング」。 スイミングで寒い季節の運動不足を解消しよう! 〜プールの中は意外に温かい!?〜

 寒い冬は体を動かすのが億劫になり、運動不足にもなりがちです。そこで、おすすめしたいのが、スイミングです。「えっー、寒い冬にスイミング?って、寒そう」と思われた方も少なくないかもしれませんね。実は、冬は温水プールになっているところが多く、水に浸かれば、想像以上に温か。そして、今の時期、「散歩は寒くてきつい」という人でも、プールでの「水中ウォーキングは快適で気持ちいい」という声が聞かれます。寒い冬こそ、運動不足解消をかね、温かいプールでスイミングしたり、水中ウォーキングを楽しんだりしてみませんか?

スイミングスクールでは水温&室温を管理。
冬でも泳ぎやすい環境が整っています

 スイミングは夏のスポーツを思われている方は結構、多いと思います。夏はスイミングするには格好の季節ですが、実はスイミングや水中ウォーキングは寒い冬もおすすめできるスポーツなのです。
 その理由は、「水温」にあります。 
 スイミングスクールのプールの大半が冬でも泳ぐことができる温水設定になっています。泳ぎやすさも考慮して水温は30℃から31℃ぐらいに設定しているところが少なくありません。室温の設定は30℃から35℃程度。冬の外気温より高くて、過ごしやすいのです。外は雪でも零下でも、プールの方は快適に泳ぐことができるようになっています。だから、決してスイミングは「冬には不向き」ということはありません。夏は快適に、そして、冬は暖かく過ごすことができるのが、プールでのスイミングの魅力だといえます。
 スイミングを習いたいなら、あるいは水中ウォーキングを楽しみたいなら、意外に今の季節にスイミングスクールに入るといいかもしれません。泳げない人も今から始めれば、本番に夏には泳げるようになっている可能性が高いからです。

スイミングや水中ウォーキングで健康な体づくり。
ダイエットにも適しています!

 厚生労働省でも出している運動強度指標「METs(メッツ)」をご存知ですか?
 身体活動の強さを安静状態の時に比べて何倍のカロリー消費をしているかを数値で表したものです。
 例えば、座ってじっとしている状態なら1METs、散歩なら2.5METs、ウォーキングなら3METs、スイミングでゆっくりとした平泳ぎなら5.3METs、全力で泳ぐ早いクロールなら10.0 METs。METsの数値が大きいほど運動量が多いということになり、カロリー消費も高くなります。このMETsの数値から見ても、水泳は効率のいい運動であることがわかります。
 また、水に入ると、空気の20倍以上の速さで体温が奪われるといわれています。加えて、水中に入ると汗による放熱がうまくできないため、水中では「体温調節機能」が積極的に働きます。そして、体内のエネルギーを使って熱を生み出そうとするため、水中での運動は陸上よりも高いカロリー消費になります。これが、ダイエットにもスイミングや水中ウォーキングがふさわしい理由です。
 さらに、スイミングや水中ウォーキングをすることで、風邪を引きにくくなるなど免疫機能向上も期待できます。だから、「スイミングをはじめて、風邪を引きにくくなった」という声をよく耳にするのです。
 水中にいると、「自律神経」を整える効果もあるといわれています。それは、プールに入ることによる体に冷たい刺激が加わり、交感神経が活発に働きますが、その後、水中にいるとリラックスもしてくることから副交感神経が活発化するといわれています。この自律神経の作用により、自律神経のバランスがうまく整っていくようです。
 水中では「水圧」を受けます。この圧力が全身を走る血管を適度に圧迫するために、血液循環がよくなり、疲労回復とリラクゼーション効果も期待できるといいます。また、肺の活動も水圧で負荷を受けながら動くことになるので、自然と肺活量が増加し、胸部が圧迫されて腹式呼吸になり、呼吸循環機能向上も期待できるそうです。
 水中では「浮力」も働きます。骨格や関節にかかる負担を軽減してくれるので、高齢者でも安心して運動ができます。
 また、水には「抵抗」もあって、インナーマッスル(深層筋)も刺激でき、体幹トレーニングにも適しているといわれています。
 水中に入るだけでも、「水温」「水圧」「浮力」「抵抗」などがうまく相乗効果して、健康アップやダイエットにもつながっていきます。これだけでも、冬でもスイミングや水中ウォーキングをやった方がいいと思えてきます。


注意したいのはプールに入る前と入った後、
しっかりとケアをすることが大切です

 季節問わず、水泳を楽しんでいただきたいのですが、それにはプールに入る前と入った後のケアも肝心だということを知っておいてください。
 冬場は寒さのために、体が十分に機能していない場合が少なくありません。だから、冷えきった体でプールに入ることはやめましょう。かといって、準備運動を適当にしてプールに入ることも逆効果で、危険です。
 冬場は寒さに体がさらされていて、まずは体をほぐしてあげることが大切です。プールに入る前にはとくに念入りに準備体操を行ないましょう。最低でも5~10分は準備運動の時間をもってください。首や肩、ひざ、手首や足首などの関節をゆっくりと曲げたり伸ばしたりするのもいいでしょう。
 スイミングで風邪を引かない体づくりができるといいましたが、気をつけたいのはプールから上がった後のケアが悪くて、風邪を引くことがあります。実際、「プールの後、体や髪の毛を濡れたままにしていて、風邪を引いた」という声が結構、聞かれます。
 濡れた体でしばらくいたり、髪の毛を乾かさずにそのままにしておいたりすると、気化熱で体温がどんどん奪われてしまい、体が冷えきって寒さを感じるようになります。これがプール後に体を壊したり、風邪を引いてしまったりする原因になります。そのため、プールから出たら、すぐに体や髪の毛を乾かしてください。
 また、プール途中でも水中から出れば、こまめにタオルなどで体を拭くようにもしたいものです。
 冷えた体には温かい飲み物がおすすめです。生姜などが入ったホットドリンクは代謝を高めてもくれます。

 体調管理には十分に気をつけながら、冬のスイミングや水中ウォーキングも大いにエンジョイしてください。

【水中時の注意点】
①プールに入る前には念入りに準備体操してください。
②長時間、水中に入るのはやめましょう。定期的に休憩を取りましょう。
③休憩時はタオルなどで体の水分を拭き取っておきましょう。
④体の不調を感じたらプールから出ましょう。
⑤冬でも定期的に水分補給をしましょう。
⑥プールサイドなどで走るのはNGです。転倒する危険性が高まります。

【スイミング後の注意点】
プールで歩いたり、泳いだりした後だけでなく、運動をした後のストレッチなどのクールダウンは大切です。クールダウンすることで筋肉疲労などが軽減されます。
風邪対策もかね、体や髪の毛はすぐに乾かしましょう。
プール後、体を冷やさないように注意してください。

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