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2023.07.31 コラム

泳げない人でもチャレンジできる 水中エアロビ、水中ウォーキング~シリーズ39

泳げない人でもチャレンジできる 水中エアロビ、水中ウォーキング


 猛暑続きの日本。こんな日はプールに入るだけでも気持ちがいいですね。ところが、「泳げないので、プールに入ることができない」という声を耳にすることがありますが、泳げない人でも楽しめる水中運動がいろいろとあります。
 そこで今回は、日々の運動習慣を身につけることにもつながるかもしれない、「水中エアロビ」「水中ウォーキング」などおすすめしたい水中運動(アクアエクササイズ)をご紹介しましょう。


水中運動前にはウォーミングアップを!

 水の特性である「浮力」「水圧」「水温」「抵抗」などをうまく活用すれば、陸上とはまた違った効果が期待できるといわれています。また、メタボ改善にも有効のようです。そこで、まず、水の特性をしっかり把握しておきましょう。

浮力
 水中に入ると浮力が働き、水中では深さにもよりますが、体重が1/10になることもあります。そのため、体重の負荷がかなり軽減されます。そのため、陸上の運動よりも腰などにかける負担が少なくてすむので、有酸素運動や全身運動が肥満気味の人や高齢者でもラクに楽しむことができます。

水圧
 水中では水圧があるため、筋肉を刺激したり、血行を促すマッサージの役割を果たしたりもしてくれます。加えて、水中にいると自然と腹式呼吸となり、呼吸筋の強化にもつながるといわれています。

水温
 体温が下がると、人間の体は体温を一定に保とうとする機能が働き、エネルギーを消費します。温水の場合、心理的リラックス、身体的な鎮静・鎮痛、筋弛緩効果、血流の改善などの効果もあるといわれています。

抵抗
 水に入ると、陸を歩くよりも前に進みづらくなります。それは、動くスピードや動く量に応じて水の負荷が生じているせいです。空気よりも水の密度は高く、それが「抵抗」といわれるものです。水の重さ(抵抗)で、全身の筋肉を効率よく鍛えてくれます。水中ではこの抵抗があるために、転倒のリスクが低くなるのも見逃せません。

 水中運動のメリットは上記以外にも、リラックス効果があったりもします。
 ところで、水中では使い慣れていない筋肉を使うため、けいれんを起こしやすくなるかもしれません。予防のためにも水中運動をはじめる前には、ウォーミングアップやストレッチなどの準備体操は必ず行いましょう!
 例えば、肩を前後に動かすために腕を回したり、首を回したり、腕や脚を振ったりしましょう。手首や足首をブラブラさせるのもいいでしょう。しっかりと体を慣らしましょう。


「水中ウォーキング」で無理のない運動を!

 泳げなかったり、運動が苦手な人には「水中ウォーキング」からチャレンジしてみるといいかもしれません。
 プールにゆっくりと入ります。歩く前、浅い所でゆっくりと水に慣れましょう。前述しましたが、水中では浮力が働くため、陸上を歩くよりも膝などの関節にかかる負担が軽く、高齢者、運動習慣のあまりない人でも始めやすいといえましょう。
 水中ウォーキングでは、背筋をしっかり伸ばし、両手でバランスをとりながら前に向かって歩きます。少し慣れていたら、横歩きをしたり、早歩きしたり、時には大股歩きをするのもいいでしょう。
 水の抵抗などで、カロリー消費も陸上より高めです。そのため、ダイエットにも有効なのがわかります。
 チャレンジしてみてわかるのですが、水中ウォーキングは年齢や性別を問わず始めやすいエクササイズの一つだと頷けます。
 体験者にもお話を聞きました。「水中ウォーキングのおかげで、泳ぐのが苦手でしたが、何度か水中ウォーキングをしていくうちに、水への恐怖心は薄れました。泳げなくても水中で歩くだけで楽しくてテンションが上がりました。そして、私はダイエットを期待して始めたのですが、その効果も期待以上でした」(OL30歳)。

 

有効な有酸素運動「水中エアロビ」


 
 水中エアロビ(エアロビクス)は、アクア(水)と有酸素運動のエアロビクスを合わせたもの。アクアビクスとも呼ばれています。
 前述した水の特性である抵抗や浮力、水圧、水温をうまく活用した有効な有酸素運動で、少しの運動量でもエネルギー消費が大きいのが特徴です。基本となる動作は、ウォーキングやジャンピング、腕の開閉などがあります。
 初めて行う場合は、スイミングスクールなどで水中エアロビの正しい指導をしっかりと受ける方がいいかもしれません。
 近年、この水中エアロビの注目度も高まっています。

 

熱中症の季節、水分補給を忘れないこと!


 プール、つまり水中にいるので熱中症対策などは大丈夫と思っている人は意外に多いと思いますが、水中運動中でも汗はかいているので水分補給は必須です。
 熱中症や脱水症にならないためにも、こまめに水分補給に努めてください。
 また、水分補給と同様に、定期的に休憩をとることもお忘れなく。


水中運動後の注意点
 プールに入る前だけでなく、水中運動をした後のストレッチなどのクールダウンは大切です。クールダウンすることで筋肉疲労などが軽減されます。

 しっかりとルールを守り、安全を確保した上で、この夏も大いに水中運動を楽しんでください。

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