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2022.06.27 コラム

こどもも大人も熱中症に要注意!「日常の健康も水泳で維持したい!」シリーズ 27

シリーズ 27:こどもも大人も熱中症に要注意!「日常の健康も水泳で維持したい!」

 今の季節、注意したいのが「熱中症」です。水中に入っていれば大丈夫と思いがちですが、プールでも熱中症になる可能性があります。とくにこどもは、大人より体温調整機能などが発達途中のため、かかりやすく、さらに注意が必要です。実はプールで遊んだり泳いだりしているとなかなか暑さを感じることができず、反対に思った以上に汗をかいていて、気がつけば脱水症状を起こし、それが引き金となって熱中症になることがあります。泳げるようになりたい人をはじめ上達したい人や健康維持、体力アップなどを図りたいと思っている人は、適度な休憩や水分補給などを心がけ、熱中症予防に務めながら、水泳を大いにエンジョイしてほしいものです。

 

 

 

暑くなると熱中症が急増。プールでも油断禁物!

 水泳は有酸素運動であり、水の特性を利用して筋力をつけることができる魅力あるスポーツです。カロリー消費率も高く、ダイエットにも向いていて、多くの人が健康維持や体力アップのためにもスイミングスクールに通っています。

 そんな水泳ですが、これから暑くなる季節に注意したいのが熱中症です。「えっ、水泳に熱中症は関係あるの?」と思われた方もいるかもしれませんが、水泳中に熱中症になることがあります。

 熱中症は気温が高くなる 7 月から 8 月に急増します。

 その熱中症は、気温が高いことなどで身体の中の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調整がうまくできず、体温が上昇することで引き起こされるといわれています。

 症状はめまいやふらつき、立ちくらみや筋肉痛、筋肉の硬直、頭痛、吐き気、嘔吐、倦怠感、虚脱感など。重症になれば意識障害、けいれん、手足の運動障害なども起こります。

 水中にいても熱中症になるのは、人の体温と水温が大きく関係しています。水中で安静状態の場合、体温が上がりも下がりもしない水温を「中性水温(33〜34°C)」と呼びますが、その中性水温より水温が高い場合は水中で動かなくても体温は上昇しやすくなります。反対に中性水温が低くても、水中で運動すれば体温は上昇するそうです。そのため、水泳時は体温が上昇しやすく、汗もたくさんかきやすいので、自覚がないうちに脱水症状になっていることも稀ではありません。

 発汗すれば、水分補給が必要になります。しかし、水中にいるとのどの渇きを感じないことがよくあり、気がつけば、前述した脱水状態になり、熱中症を引き起こすというわけです。

 「疲労感があり、顔が赤くなっていて、ぼーっとしていたので、まわりから『大丈夫?』と声をかけられて、初めて、自分の体調異変に気づきました」と、過去にプールで熱中症になった中学2年生の話です。

 

 

 

プールで熱中症にならないための対策はしっかりと!

 

 水中に入っているから安心ということは絶対にありません。

 泳ぐ前に、体調に異常があれば、水泳はお休みしましょう。体調が万全だと思ってプールに入ってから急変することもあります。常に、自分の体調には留意してください。

 そこで、プールで熱中症にならないための対策はしっかりとしましょう。

 

【対策①】こまめに水分補給を!

 プールや水中にいる時もたくさんの汗をかいているはずです。水泳中だけでなく、水泳前や水泳後も水分補給はしっかりとることです。ただし、お茶やジュースなどは水分補給にはなりません。お茶などには利尿作用があり、逆に身体の中の水分を外に出してしまうため、水分の補給に向いていないといわれています。なお、汗には塩分(ナトリウム)などの電解質(イオン)が多く含まれているため、経口補水液などを摂るのもいいでしょう。

 

【対策②】休憩をしっかりと!

 泳ぐのが楽しいからといって、休憩もせず、泳ぎぱなしは絶対に、やめましょう。水泳の合間には必ず休憩も入れて、身体を休ませてあげることが重要です。泳いでいると休憩を忘れやすいので、何分後には休憩すると決めてから泳ぐようにしましょう。

 

【対策③】屋外プールなら帽子も。

 屋外のプールサイドではできるだけ日陰や屋根の下など、涼しいところにいるようにしましょう。また、帽子をかぶることもおすすめします。

 

【対策④】体調管理に努めること!

 少しでも体調の異変に気づいたら、絶対に無理はしないことです。気分がすぐれない時はまわりに声をかけましょう。

 体調に異常がなくても、体温が高い時があります。熱がある時は「水泳はNG」です。体温計などで体温を定期的に測る習慣を身につけましょう。

 また、小さなお子さんは保護者の方が体調や体温に気をつけてあげてください。というのも、こどもは体調不調になっていても自分自身では気づかなかったり、しんどくてもうまく体調の具合を大人に伝えられなかったりします。気づいた時には熱中症が進行していたり、悪化していたりすることもあるので、注意が必要です。ぐったりしていたり、顔が赤くなっていたり、熱があったりすれば、要注意です。素人判断はやめて、早めに専門医に診てもらいましょう。

 

【対策⑤】泳いだ日はしっかり休息を!

 水泳は楽しいものです。しかし、泳いだ日は体力もかなり使っています。

 まず、運動をした後のストレッチなどのクールダウンは大切です。クールダウンすることで筋肉疲労などが軽減されます。

 その後は、ゆっくり身体を休めてあげましょう。

 疲労回復やリラックスするには、お風呂も効果的です。寝る前や起きた後も水分補給は忘れずに行いましょう。

 

 上記のように熱中症対策もしっかりした上で、この夏も熱中症には注意して、スイミングを続けると体力維持に繋がっていきます。
 今年も猛暑となりそうです。スイミングでこの暑い夏をしっかりと乗り切る体力をつけていきましょう!
 

 

 

 

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