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2021.08.25 コラム

水泳は習い事の王道なのか?始める動機や魅力に迫る!シリーズ18

シリーズ18:水泳は習い事の王道なのか?始める動機や魅力に迫る!

水泳は昔も今も「習い事の王道」と言われ、いつの時代も習い事の上位にあります。さまざまな習い事がある現在でも、「子どもをスイミングスクールに通わせたい」と思っている保護者さんはとても多いのです。その魅力は一体、どこにあるのでしょうか? メリットは何なのでしょうか?

「体力作りになる」「健康維持につながる」「頭が良くなる」「体づくりに適している」「仲間ができる」「泳げるようになる」「楽しいから」「全身運動になる」など、始める理由や動機はさまざまです。加えて、成長段階にある子どもたちにとっては、水泳はメリットの多いスポーツであることも見逃せません。

今回は、子ども時代から水泳を習ったらいい理由を再考察してみました。

 

 

水泳を習わせたいと思った理由は?

 

 5歳からスイミングスクールに通わせているという、現在10歳の小学生の子どもを持つ保護者さんは次のように語ってくれました。

 「最初はまったく泳げなかった子どもがレッスンを受け、スイスイ泳ぐことができるようになっていく姿は親としては感動ものです。それに、泳ぐことができれば、タイムをあげたいと子ども自ら願うようになり、いつの間にかチャレンジ精神もめばえ、やる気のある子どもになっていったように思いました。加えて、失敗してもめげずにチャレンジを繰り返し、一歩ずつではありますが、自分の目標をクリアする楽しさも知ったようです。親としては水泳を習わして大正解だと思いました。そして、子どもの習い事の中で水泳が常に上位にあるのは納得です」。

 

 

その他の保護者さんにも水泳を習わせたいと思った理由を聞きました。

〇「学校で習うのですが、その前に泳げた方がいいと思いました。実際に、学校での水泳時間に誰よりもうまく泳げたと本人は喜びし、自信にもつながったようです」(小学6年生のお母さんの話)。

〇「小児喘息の改善法のひとつとして水泳がいいと聞きました。それで、習わせてみようかなと考えています」(小学1年生のお父さんの話)。

〇「風邪をひきにくくなり、体力がつくなど、子どもの健康のことを考えて習わせています。確かにうちの子は風邪知らずで、病気で学校を休むことがなくなり、苦手だった体育が好きになっ   たという利点もあります」(小学3年生のお父さんの話)。

 

 

水泳をするメリットは?

 

 水泳を習うメリットを考えてみました。

①健康な体づくりに最適

  水泳は体温より低い水中で運動を繰り返します。そのため、体温調節機能が強化され、風邪などにかかりにくい体づくりも期待できるといわれています。また、水泳は湿度があるため、楽に呼吸ができ、発作が起こりにくいので、ぜんそくの子どもにも適したスポーツといわれています。

 

②浮力のお陰で体への負担を軽減

 水には浮力があるので、ひざや腰などの負担が軽減され、関節や骨などへの負担も少なく体づくりができるので、成長が著しい子どもたちにも適しています。

 

③水難事故対策にも

 海や川などでは、毎年のように子どもが水に溺れる事故が起きています。子どもが水に落ちて、あるいは溺れた時に、日頃から水泳の訓練をしていると、泳げなくても事故に直面した時には落ち着いて行動ができたり、水への恐怖でパニックになったりせずにすむなど、活かすことができるかもしれません。

 

④肌への適度な刺激で美肌に!?

 「水泳はキレイな肌を作ってくれる」のは事実です。血流の流れがよくなるので、交感神経が刺激され、肌にハリが出てきます。

 

⑤ストレス発散に効果的

 泳がなくても水の中に入っているだけでも、脳内からセロトニンという物質が分泌されるといいます。このセロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれていて、精神を安定させる作用があるのです。

 

⑥肥満防止に習う人もいます

 水泳は、全身運動でかつ、浮力があるために太ってもいても関節や骨の負担が少なくできるスポーツです。水圧による負荷で、血流や代謝が活発になり、肥満解消につながっていきます。水の中にいて歩くだけでもカロリー消費が高いのも魅力です。

 

⑦水泳は生涯スポーツ

 水泳は小さなお子さんから高齢者まで、年齢や性別に関係なく、誰にもできる万人向けスポーツです。全身を使い、関節や骨に負担があまりかからず、体力に応じてマイペースで楽しめ、ケガなど少なく、安全に行えるので、「生涯スポーツ」ともいわれています。腰痛などいろいろな病気の予防にも役立ち、仲間を作る機会にもなります。上達が目に見えてわかり、奥も深いので、その魅力にハマる人はたくさんいます。

 

⑧空間認識能力が育ちやすい

  水泳は空間認識能力を鍛えることができるといわれています。空間認識能力を鍛えれば、「算数などの図形問題が得意になる」といわれ、また、創造力とも関連していて、創造力豊かな子どもを育てることにもつながりそうです。

 

⑨集中力を高める

 水泳は集中力を高めるにも適したスポーツといわれています。

 

 

水泳は何歳から始めるべきか?

 水泳は上記以外にもメリットがいっぱいあります。

 ところで、その水泳ですが、いつから習うのがいいのでしょうか?という質問が少なくありません。

  以前にもコラムに書きましたが、人類学者のスキャモン氏によると、神経の発達は4、5歳頃に全体の約8割、6歳で約9割、12歳でほぼ10割が完成するそうです。そう考えれば、4歳か5歳ぐらいに始めるのがいいということになります。

 なら、うちの子は遅すぎたと思われた保護者もいらっしゃるかもしれませんが、実は習い事はいくつになっても遅いということは決してありません。

 就学前から始める子どもや小学生から始める子どももたくさんいます。中学生や高校生、あるいはもっと大人になってから始めても決して遅くはありません。水泳は、年代にあった魅力がいっぱいあるからです。

 

さぁ、今からでも十分、楽しめる水泳にお子さんだけでなく、保護者のみなさんもチャレンジしませんか?

きっと、水泳があなたの人生を豊かにしてくれるはずです。

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