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2021.01.18 コラム

幼児のスイミングは「水慣れ」がポイント!シリーズ11

シリーズ11:幼児のスイミングは「水慣れ」がポイント!

 「水が怖い」という子どもが少なからずいます。水が怖いから水泳まで苦手になってしまうこともあります。そこで、水に対して恐怖心が少ない赤ちゃんや幼児時代からスイミングを始めるのはおすすめです。お風呂やシャワーなどを嫌がる幼児などは、スイミングを通して水に対する恐怖心を和らげていけば、嫌がらなくなるメリットがあります。スイミングスクールだけでなく、できれば、お家でも保護者が一緒に水遊びをすると、より早く「水慣れ」してくれ、スイミングをもっと楽しんでくれるようになると思います。今回は、幼児のスイミングのポイントでもある「水慣れ」についてお話させていただきます。

 

 

 

「水慣れ」すれば、水を怖がらない子になる!

 

 スイミングスクールは、幼いお子さんが水慣れする場としてもおすすめです。というのも、スイミングを通して水への恐怖心を軽くしてあげることができ、日常の生活でもお風呂に入ることや顔を洗うことなども嫌がらなくなりますし、水慣れすれば、泳ぐことがより楽しくなり、ひいては水泳の上達にもつながります。

 

 

 

スミングスクールでは幼児向けメニューで「水慣れ」推進

 

①プールでは水慣れからスタート

 小さな時の「水が怖い」は漠然と感じていることも少なくありません。そして、スイミングスクールの大きなプールを見ただけで、最初は尻込みしてしまうかもしれません。お風呂より大きな水槽にビックリして当然です。そこでまずは、保護者と一緒にプールに入ってみたり、プールサイドで遊んでみたりして、水慣れさせてあげましょう。水の中に入る時も、ゆっくりと誘ってあげて、水が怖くないということを知ってもらうようにします。恐怖心を与えないように、水は楽しいということを知ってもらいたいので、嫌がることを無理矢理しないことが重要です。幼い子どもに対しては、水は怖いものではなく、楽しいものと体感してもらい、水慣れしてもらうのが第一です。

 最初は顔に軽く水をかけてみたり、ジョウロで水の雨を降らせてみたり。水への抵抗心をなくしてあげましょう。

 水に慣れて来たら、可能ならば、プールへ誘いたいものです。

 プールの手すりにつかまりながらもっと水に慣れてもらいましょう。泳がなくても、水に入ると人は浮くという「不思議体験」をさせてあげたいものです。浮き輪を使ったり、大人が支えてあげたりして、「体が水に浮く」体験をしてもらうのも一つです。この体験で、水が面白い、楽しいと思ってもらえれば、しめたものです。

 水を怖がる子どもには安心感を与えるために保護者や大人が手をつないだり、抱いてあげたりしてもいいでしょう。無理強いは逆効果です。子どもが水慣れするまで、大人も我慢です。安心すれば、子どもも自然に水慣れしていきます。

 

②水に顔をつけてもらえれば、大きな前進

 子どもにとって恐怖心を抱きやすいのが「水に顔をつけること」です。潜ることは=怖いことにつながらないようにするために、大人が最初にお手本を示します。その時は、笑顔で楽しそうに顔をつけて、安心感を子どもに与えてあげます。その後で、「1秒でいいからつけてみよう」と、顔がちょっとでも水面にふれれば、ほめて上げるとなおいいですね。

 そして、徐々にですが、顔をつける秒数を3秒ぐらいまで「1、2、3」といいながら、つける練習もしていきます。顔がつけられれば、潜る遊びもできるかもしれません。幼児の前で大人が「かくれんぼう」といいながら潜り、「バァ〜」と表れると、幼児は大喜びしてくれるかもしれません。子どもも同じように「かくれんぼう」といいながら潜って、「バァ〜」と顔を出す遊びをやってくれれば、しめたものです。

 

③「水慣れ」の基本は楽しくがモットー!

 水慣れは「楽しい」が一番です。指導する方は少しずつ、楽しみながら水に慣れてもらうことを心がけています。水慣れしてくれば、目を開けて水の中にあるおもちゃをとってきてもらったりすることもできるようになります。子どもは楽しさを感じれば、ドンドン、水慣れしていきます。

 

 

お家でできる「水慣れ」の遊びを楽しもう!

 

 お家でも水慣れさせてあげると、さらにスイミングするのが楽しくなってくると思います。そこで、お家でできる水慣れ遊びを試してください。

 

①お風呂で水慣れ

 お風呂場にジョウロや水遊びできるおもちゃを置いておくといいですね。

 一緒にお風呂に入る時、子どもの肩や背中にちょっとずつお湯をかけましょう。顔にもちょっぴりかけてあげましょう。嫌がらなければ、もっと水慣れの遊びができるはずです。嫌がれば、その日は普段通りのお風呂で終わりましょう。嫌がることは続けないこと、これも水慣れの基本です。

 楽しそうなら、たとえば、髪を洗ってあげた際に、ジョウロで雨のように上から降らせてあげましょう。「わぁー、ジョウロの雨」などと子どもが楽しそうならしめたものです。水慣れ遊びで、水慣れを押し進めてください。

②子どもが水嫌いになる理由を作らないこと

 幼い子どもが水嫌いになる理由はいろいろです。

 たとえば、「お風呂場で目や鼻に水が入って苦しい思いをした」とか、「お風呂場で溺れかけた」とか、「水辺で怖い思いをした(大きな魚の死骸を見たなど)」などがあります。

 もし、トラウマになっているようなら、怖かったことを聞き出し、解決してあげたいですし、相談にものって上げましょう。水に相当な恐怖を抱いている場合は、専門家と相談しながら、恐怖心を和らいであげたいものです。そして、子どもの水難事故を防ぐためには、プールやお風呂場でも決して目を離さないであげてほしいですね。

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