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2020.10.19 コラム

なぜ、水泳はいいの?シリーズ8

シリーズ8:「病気予防」も期待できる、健康増進のための「水泳」!

 脂肪燃焼になったり、水の特性を利用して筋力をつけることができたりと、有酸素運動や筋力トレーニングにもなるといわれている水泳。加えて、老若男女や肥満度、スポーツ経験のあるなし問わず、自分のペースで行うことも水泳の魅力ですね。そして、最近では病気の予防も兼ねて、水泳にチャレンジする人が増えています。今回は、病気予防の観点から水泳を見てみましょう。

 

 水に入ることで得られる効果は本当にいろいろあります。水泳によって得られる体によい効果の中で、今、下記のような「健康効果」が注目されています。

 

 

①免疫力アップで「風邪」予防
 これからの季節、注意したいのが風邪やインフルエンザです。コロナ禍の今、感染対策として、こまめに手洗い・うがいを行い、しっかりと食事や睡眠をとることが重要です。そして、プールに入って「免疫力」を高めることをお勧めします。水泳は普段の体温よりも低い水温に設定されていて、そのため、体温低下を防ぐために体は体温を一定に保とうと体温調整機能を働かせるという防衛本能が働きだします。その時に体の免疫力が上がることで風邪予防に期待できるというわけです。だから、「水泳を始めてから風邪をひきにくくなった」という声がとても多いんです。

 

 

②脳を活性化させ「認知症」予防
 水泳は脳の活性化にも期待ができるといわれています。というのも、水泳は全身運動でかつ、手や腕で水をかいたり、足で水を蹴ったりといったさまざまな動きをするので、自然と脳を活性化することにつながります。それに、水泳の魅力はいくつになってもチャレンジできるところにあります。最近は、高齢者のスイマーが増えてきているのもそのためです。

 

③「うつ症状」の軽減も期待できる
 水泳を通じて分泌されるのが「セロトニン」です。セロトニンは幸せホルモンとも呼ばれており、気持ちが軽くなるために、うつ症状などにも効果があるといわれています。実際にうつ症状があり、水泳を始めたA子さんに話を聞いてみました。「水に入るだけで、気持ちがリラックスしてきます。最近はスイミングスクールに行くのが楽しみになってきて、楽しい時間をいっぱい過ごしています」。

 

④「心肺機能」を高め、心疾患予防
 泳ぐことによって水圧で、体液や血液がスムーズに流れやすくなるといわれています。また、水泳を行うと、普段、重力の関係で下半身に流れがちな血液を、水圧で全身に広げてくれる役目もしてくれます。そのため、静脈還流が促進され、心肺機能が高められるといわれています。しかし、これはあくまでも健康な人の場合ですので、心臓病などがある時は医師に相談して水泳ができるかどうか、確認してください。

 

⑤「生活習慣病」予防や改善が期待できる
 無理なく全身運動を行うことができる水泳は、生活習慣病の予防や改善をはかることができます。定期的に水泳を継続することが大切です。また、生活習慣病につながりやすい肥満も水泳によって解消されます。

 

 

⑥「疲労回復」「ストレス解消」が期待できる
 水に浮くことで、あるいは水圧で、ストレス解消につながったり、水にゆったり体を浮かべるだけで疲労回復になったりもします。「水に入ることで、体がリラックスして、疲れも吹っ飛ぶ」というサラリーマンスイマーの声がありました。ストレスや疲労はさまざまな病気のもとになることがありますので、水泳でストレス解消や疲労回復をしたいものですね。また、水泳は心地いい筋肉の疲れがあり、ぐっずり睡眠するにももってこいです。「睡眠不足にも効果的」という声もありました。

 

⑦「筋力」アップが期待できる
 水泳には、健康的に体を引き締める、筋力アップといった効果も大いに期待できます。浮力もありますので、足腰が弱い人をはじめ、肥満などで運動に制限がある人でも水泳なら行えるという利点も見逃せません。また、誰でも加齢とともに筋力は衰えていきます。将来、寝たきりにならないためには、筋力アップは欠かせないかもしれませんね。

 この他、水泳することで、「胃腸の働きを活性化させることができました」「肝臓や筋肉の代謝機能がアップできました」「皮膚のハリがアップしました」「体力向上につながりうれしいです」「不眠症が治りました」など、水泳が健康効果につながったという人は少なくありません。

 

※注意していただきたいのは、現在、病気治療中だったり、持病がある人です。病気の回復のために水泳を取り入れる際は、必ず主治医からの運動許可を得てから行うようにしてください。

 

自分のペースで無理せずにチャレンジしてくださいね!

 

 毎回、申し上げているのですが、「病気予防に効果的」といっても、泳ぎすぎるのは禁物です。どんな場面でも注意したいのは「無理をしないこと」です。体調に不安や違和感を感じたら、その時点で水泳はストップしましょう。そして、体調が回復したら、大いに水泳を楽しんでくださいね。

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